仕事で、30数年ぶりに降り立った駅は、ずいぶんと様変わりしていた。 このアーケードの商店街だけが、私の古い記憶と一致している。 しかし、変わりゆくものを、それほど嫌とは思わない。 桜、のせいかもしれない。
あっという間に咲いた。 あっという間に散るのかもしれない。 誇るように、惜しむように、眺める朝。 会社までの道を、すこしだけ遠回りして歩く。 この春は、毎年通っていた「いつもの桜」は見られそうにない。 名所に居並ぶ桜たちには比ぶべくもない。 け…
凛と咲き 艶と散りたし 花一輪 誰が見るとも 誰も見ずとも
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