月食前。
子供の頃、怪奇月食だと思っていた(^_^;)
赤い月は、確かに怪奇なイメージもある。
あながち、間違いとも言えまい(笑
開始。
今宵、たくさんの人が同じ空を見上げている。
知らない人たち、一生すれ違うことのない人たちが、同じものを観ては感動を共有している。
それぞれの想いで。
お月さまは、ひとつじゃないような気がする。
想いの数だけそれはあって、それぞれの人に慰めや励ましの光を放っている。
今は特に、そんな気がしてならない。
今日、独りで月を観た。
兄が退院し、ようやく帰って来られた自宅の空を。
はらはらと涙落つ夜、独りで月を食らう。